【他社事例】Sigfoxで土砂災害を防止――西松建設が傾斜監視システム
西松建設は2018年4月24日、Sigfoxを活用した傾斜監視システム「OKIPPA104」を5月から提供すると発表した。
同社によると、豪雨、地震、火山噴火などによる土砂災害リスクが高まるなか、インフラ施設の斜面部の点検・監視の必要性が増大しており、様々な監視技術が国内各所で導入されている。しかし、現状の無線通信を用いた傾斜監視技術は、1カ所当たりのコストが約800万円前後と高価だったという。
そこで、省電力で通信コストも安価なSigfoxを活用したOKIPPA104を開発したとのこと。
OKIPPA104のセンサボックスは、リチウムイオン電池で2年間稼働(1時間に1回送信の場合)。このため、設置に際して、電源工事などを行う必要はない。また、本体は屋外用IP67の防水仕様で、使用可能温度は-10~60℃。サイズは10×10×4cmとなっている。
センサボックスの計測データは、PCやスマートデバイス等からクラウド上で常時確認可能。管理画面から、計測感覚やアラート通知などの設定変更を設置後に行うこともできる。
提供価格はセンサボックス本体が1台当たり19万8000円、クラウド利用料が同月額2000円となっている。